この度、第30回日本私立医科大学理学療法学会を兵庫医科大学病院、大阪医科大学病院の合同で、兵庫医療大学において開催させて頂くことになりました。本学会は、日本私立医科大学理学療法研究会が1983年に発足してから、多くの諸先生方の地道な努力によって第30回という節目を迎えました。この記念すべき学会を開催出来ますことは、私どもにとりまして大きな喜びであり、大変意義深いことと受け止めております。
　この30年間、本研究会における理学療法の発進は、多くの臨床家ならびに研究家を育み大きな変遷を遂げてまいりました。近年、エビデンス（Evidence Based Physical Therapy：EBPT）に基づいた、効果的かつ実践的な理学療法が求められるとともに、国民や社会のニードに沿った信頼される理学療法士が求められています。しかし一方では、わが国に理学療法士が誕生して半世紀を迎える現在、医療政策は「疾病・障害の克服」から「安心・信頼の医療の確保と予防」に変革しました。このような現状を鑑みると、「旧態依然とした経験的理学療法から、時代に即応した科学的理学療法の展開」という避けることのできない課題が浮かびあがります。時代の変遷とともに理学療法士に求められる責任や期待は必然的に変化し、理学療法のあり方を確立することを求められています。
　そこで、第30回本学会では、30年を振り返り、今これから求められる理学療法とは何かを問いたく、「理学療法温故知新―過去・現在・未来―」を学会テーマといたしました。企画としては、リハビリテーション医師より中枢神経および運動器系リハビリテーションの特別講演２題、長らく臨床・研究・教育に携わっておられる先人による中枢神経・運動器・内部障害系理学療法のシンポジウムを準備しております。一般演題発表は口述発表のみとして、研究会の目的である「理学療法士の学術的交流、研究発表や研鑽の場として位置づけ、教育的性格を含んだ各学会への登竜門的役割を担う」を果たすべく、各世代による活発な討論が行えるようにしました。一人でも多くの方々のご発表、ご参加をいただけるよう、学会開催スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

兵庫医療大学

〒650-8530
神戸市中央区港島１丁目３番６号

第30回
日本私立医科大学理学療法学会事務局

〒663-8501
兵庫県西宮市武庫川町１-１
兵庫医科大学病院
リハビリテーション部内
TEL：0798-45-6358
FAX：0798-45-6948

お問い合せ先：
30th.congress.jpmcpt
@gmail.com